森林資源の循環と地消地産
森林を抱える町村で、木材・エネルギーの域内循環をどう経済として成立させるかが課題。
現状
下川町は面積の約9割が森林。2001年から持続可能な森林経営を基軸にまちづくりを進め、2017年ジャパンSDGsアワード最高賞を受賞。
解釈の論点
森林を「コスト」でなく「循環の核」に置き換えた事例。エネルギー・食・木材の地消地産で自立を目指す長期戦略が、移住・ブランド力に波及している。
数字でみる
- 約9割 ・ 下川町の面積に占める森林の割合
- 95% ・ 下川町民のSDGs認知度
- 2017年 ・ ジャパンSDGsアワード最高賞(第1回)
構造を深掘る
下川町モデルの構造
下川町は面積の約9割が森林という条件を「維持コスト」ではなく「エネルギー・雇用・ブランドの源泉」に転換した。2001年から持続可能な森林経営を基軸に据え、木質バイオマスによる熱の地消地産で、域外へ流出していた燃料費を域内に留める設計にしている。
なぜ評価されたか
2017年のジャパンSDGsアワード最高賞、SDGs未来都市選定は、環境施策としてではなく「森林を核にした地域経営」として評価された。エネルギー・産業・移住・ブランドが一本の循環で繋がっている点が、単発の再エネ導入と異なる。
読む視点
森林率が高い道内の他町村にとって、下川の本質は設備ではなく20年以上かけた合意形成と体制づくりにある。模倣するなら設備より先に、森林を経営資源と見なす町としての意思決定を見るべきだ。
効きそうな打ち手
木質バイオマス熱の地消地産
域外へ流出していた化石燃料費を域内の熱供給に置き換え、雇用と資金循環を生む
森林環境譲与税の戦略活用
全国の市町村に配分される財源を、整備だけでなく人材育成・産業化に振り向ける
林業×移住の接続
森林を「働く場」として提示し、担い手確保と移住促進を一本の施策にする
参考文献
- 北海道における農林業の担い手 人材育成(2021年度) ・ 北海道開発協会
道内の取組事例
循環型森林経営を基軸に、木質バイオマス熱供給・地消地産で自立・自律するまちを設計。SDGs認知度95% 道北
下川町
道外の取組事例
わたしたちにできること
- 個人として ・ 道産木材を意識的に選ぶ ( 家具・家・薪等 )
- 個人として ・ 森林ツアー・体験プログラムへの参加
- 個人として ・ 森林保全 NPO・プロジェクトへの寄附
- 企業・組織として ・ 道産木材の建材・家具・梱包への活用
- 企業・組織として ・ 森林保全プロジェクトへの参加・協賛
- 企業・組織として ・ 従業員の森林ボランティア活動の業務認可
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出典・一次資料
- 下川町のSDGs達成に向けた取組み / 下川町
- SDGs認知度95% 移住したくなる下川町のブランド力 / 広報会議
- 下川町 SDGs未来都市計画/タノシモ / 下川町